2022年11月23日(祝・水)
京都市北区にある大宮交通公園にて『かまどベンチを使った防災焚き火』を行いました。
イベント当日は早朝から雨。。。しかし災害は天気のいい暖かい日に突然来るわけではありません。会場設営もカッパを着てタープを張ったり本番さながらでした。
今回は公園にある備蓄木(びちくぼく)の確認も兼ねての防災焚き火。
災害に備え食品などの備蓄を行いますが、『備蓄木(びちくぼく)』という言葉をご存じでしょうか。備蓄木とは木を備蓄することですが、なぜ木を備蓄する必要があるのでしょうか。
ガスや電気が遮断された災害時に、炊き出しなどの温かい食事を作ったり、寒い季節だったら暖を取ったりする際に、備蓄された木を利用して火をおこします。
大宮交通公園には備蓄木(薪や丸太)とかまどベンチが常設されています。しかし、備蓄木にも消費期限があり、通常は3年といわれています。定期的に備蓄木の保存状態を点検しておくことはとても大切なことです。
木は生き物。乾燥した木にも虫が住み着き、数年たつと虫に中身を食い荒らされスカスカの薪になったりします。災害時に役立つ薪を確保するために定期的に薪の入れ替えも必要です。
(かまどベンチの座面を引き抜くと下が組み立て式のかまどになっています)
今回の防災焚き火では、丸太を切って、割って薪を作るたき火体験。
初めてのノコギリ作業。板や角材と違って丸太はコロコロ動くので右手左手の動きを考えながらの作業。
キンドリング・クラッカーという子どもでも安全な薪割り機を使用して小割りにしていきます。
自分たちで作った薪をかまどにくべて竹筒でフーフー。
「うわっ!!煙が目に沁みる。。。」
何事も経験です。
ご褒美は焼きマシュマロです。
大人チームは炊き出しの準備。鍋でご飯を焚き、豚汁も。。。
と、そこにパエリアの差し入れ!!
「これは災害時には無理でしょう」と言うと「災害時こそ冷蔵庫の物を持ち寄ってみんなで工夫して食べるんでしょ。」と全員が納得いくコメントを頂きました。
知恵と助け合いは、たくさんあっても困りませんね。
一日中、雨での防災焚き火でしたが、たき火と人の温かさに触れられた一日でした。