京都を離れたからこそ、見えてきた京都のよいところ
私たちは京都出身ですが、しばらくの間
海外や日本の都心で生活してきました。
時はめぐり京都に戻ってきて感じたのは
京都は、都市と田舎、現代と歴史という
相対する要素のバランスがとれている街ということ。
そして、観光地でもありますが
しっかりとした自然の産業もあるということ。
ほかの街に住んだからこそ
京都の良さを再確認しました。
そこで、京都が誇る自然の産業のひとつ
北山杉とご縁がありました。
知っているようで、知られていない北山杉
床柱や建材に使用されてきた北山杉。
京都の山道を走ればかならず目にとまる
すらりとした背の高い杉の木々。
今では、人々のくらしも変わり
求められる家のスタイルも変わりました。
床柱を家に取り入れようとする人
さらには、床柱を知っている人も少ないでしょう。
北山杉は細く長い真円で、つるつるの木肌にするために
枝打ちをし、木の皮をむき、磨き上げるという
それぞれの工程でたくさんの人の手が加えられています。
育てるのに30年ほど時間を必要とします。
木をとおして自然を知り、楽しむ。それが環境にもよければ、なおよし!
北山杉の良さを、今求められているカタチにすることで
たくさんの方々に知ってもらいたいと思っています。
同時に、木のぬくもりや温かさを感じていただき
実際に使用することで多用途なところや楽しさを知っていただき
そしてサステナブルなくらしにつながれば幸いです。